何度か引っ越しを経験すると、大物家具(ベッドとか本棚)とかが邪魔になりますよね。家を買ったとか、ここが終の棲家だというのならじっくりと腰を据えてインテリアを検討するのもいいのだけど。
というわけで、「どうせなら家具はスクラップ&ビルドできるようしたいな」という想いがふつふつとわきまして、ネットサーフィンしつつ調べてみたのでまとめてみようかと。
基本素材
スクラップ&ビルドできるように考えると木材・鉄・アルミといったところですが、ここでは剛性や屋外での使用もかんがえて鉄やアルミなど金属系で検討しようと思います。
金属系ですが、IKEA や ニトリなどの完成品、エレクターなどの準完成品ではなくて、長さ・高さなど自分で設計できるようなもので考えました。
フレーム種類(金属系)
一般的なフレーム素材としては下記のような4種類あたりになりますが、残念ながら種類間の互換性はあまりありません。いろいろと工夫すればジョイントぐらいはできるかもしれませんが…
フレームの種類 | 素材 | 説明 |
---|---|---|
単管パイプ | スチール | 工事現場とかで使うアレです。パイプ系が大きいので家具を作るというよりは、自転車置き場とか簡易的な建築構造物を作るのに向いています。ここでは紹介だけにしておきます。 |
イレクターパイプ | スチール+プラ(コーティング) | 矢崎化工株式会社さんの商品です。 比較的お安く、パイプの切断も自分でできるので、自作界隈ではよく見かけるものです。 あと、同様のものでスペーシアパイプ(スペーシア株式会社さん)のものがあります。 |
アルミフレーム | アルミ | 様々なメーカーのものがあります。 基本的には四角い形状の柱(フレーム)で面の部分に深い溝があり、これを使ってフレームを接合していきます。 |
アルミパイプ | アルミ | SUS株式会社さんの商品(GFシリーズ)です。 上記のイレクターパイプとアルミフレームの間のようなものです。基本的な構造は円筒形のパイプですが、4方向に溝(突起)があるような構造になっているので、これを使ってフレームを接合していきます。 |
スチールは素材として錆びがでてしまうことがありますが、イレクターはプラスチックコーティングされているので、切断面をうまく処理すれば耐性は確保できそうです。
屋外で長期に放置するような場合は、アルミ素材系を選ぶほうがいいのかと思います。
アルミフレーム、アルミパイプともメーカーさんが簡易的な CAD ソフト を無償提供していてくれたりするので、そちらを活用すれば設計はスムーズになると思います。
イレクターパイプ / アルミフレーム / アルミパイプ の 違い
まずは、違いを表で記載します。
個人的な見解としては、加工やアクセサリなどを考えるとアルミパイプが便利そうです。
サイズ [φ/辺:mm] | 色 | 重さ [/m] | その他 | |
---|---|---|---|---|
イレクターパイプ | 28, 32, 42 | 豊富 | 520g (φ28) | ホームセンターなどでは、φ28 がほとんど ダイソーのパイプカッター(500円)で切断可能 |
アルミフレーム | 20, 30, 40, 50 | 銀, 黒, 黄 | 900g (辺30) | 四角形なので水平面を作りやすい 30×60 のような異形フレームもある。 |
アルミパイプ | 19, 28, 43, 53 | 銀, 黒, 黄 | 370g (φ28) | 異なるサイズ/アルミフレームとの結合が可能 異なるサイズのものは中を通すことができる |
それぞれのイメージ
イレクターパイプ
アルミフレーム
アルミパイプ
今回は、家具などの少し大物をつくる場合の、フレーム材料について調査してみました。入手性、加工(組み立て・破壊!)のしやすさなどを考えると一長一短はあるなというのが感想です。
作っていきたいものを考えるとSUSさんのアルミパイプが今のところ一番の候補にはなったので、これから、すこしづつ DIY で家具を作ったり壊したりしていきたいなと思ってます。
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